2017年 01月 23日
23012017 |
宇田川直寛 個展「Assembly」へ。
何だろな、どうも京王井の頭線は苦手である。
渋谷ー下北沢ー吉祥寺といった、お洒落な街を結んでいるのが原因ではないかと思われる。
池ノ上駅から歩いて数分のところにある、QUIET NOISEが会場で、またここもいい感じの雰囲気がプンプンしている。ときたま通過していく電車の音と微かな振動が心地よかった。
宇田川さんは全く面識がないのだけれど、いつも聴いているポッドキャストのパーソナリティをしていて、この個展の紹介をしていたのでやってきた。
彼は写真家で欧州でグループ展をやったりしていて、一度どんな感じの作品なのかを見たかったのと、声しか知らないのでどんな人なんだろうという興味があってのこの日。
インスタレーションの展示は会場の隅々まで広がっていて、本人と直接話ができる時間もあって、聞くところによるとその辺に落ちているゴミや作品の制作・設営時の痕跡までが全体の一部になっているそうだ。
写真を切り貼りして作品を完成させていく手法をとっており、それを構築するためのミニ模型というか構想・イメージ案も完成形に組み込まれていて、宇田川さんの頭の中がどんな風に目の前に浮かび上がる空間を築き上げて行ったかが想像できるようになっており、これは全く新しい体験をさせてもらった。
ポッドキャスト内のものいいを聞く限り、結構自分とも近いような感覚を有している気がしていたけれど、短い間だけど直接会って話をしてみて、どうやらそんな感じで間違いなさそうな感じがした。
ガチッと決めたいという真面目さと雁字がらめになることを嫌う緩さが、交互に、もしくは渾然一体となった感じの人物像、と言った感じで、「適当」と「テキトー」を内包しているのは親近感が沸いた。初めて会ったけれど、そんな感じがしなかったのはポッドキャストのお陰だけではないと、僕自身は勝手に思っている。
今後も番組や写真展を楽しみにしようと思う。
by Tashinchu
| 2017-01-23 14:00
| Photograph