2017年 01月 10日
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好条件の中で発生したアルデバラン食。仰角はほぼ天頂付近なので山やビルに隠されることも無く、夜中の0時だったので薄明かりという感じでもないし、深夜~明け方に起きる食でもないので観測しやすいアルデバラン食だったように思う。欲を言えば、月齢が小さい半月や三日月になってくれたら映像に納めやすかったと思うけど、日本の緯度はこのアルデバラン食が起こりやすいから、またいつか起きてくれるのを待つことにしようと思う。ということはシリウス食が起きやすい緯度もあるってことになるので、明るい星の食は肉眼でもハッキリ見られそうだし、何とかして観望してみたいという気持ちにもなってくるのだけれどね。
上が23:40頃、下が23:53頃のようす。月の左上にあアルデバランが段々とつきに近づいているのが判る。少し正確に言うなら、本当は月が近づいているのだけれど、10分少しでこんなに動いているのだから月の動きは速い。食の始まりは00:01だったか、なので23:59頃からはカメラを動画モードに切り替えて、録画を00:03頃まで行なってみた。実際の潜入は肉眼ではぼんやりとでしか確認できなかった。というのも、さっき書いた通り月が明るすぎるためで、アルデバラン(も充分明るい星なんだけど)と月の照度差を網膜が捉え切れなかったというのが正直なところ。カメラを撤収してPCで確認してみると、これまたぼんやりだけど食の瞬間は映像に捉えることが出来ていた。ニンマリである。
17秒辺りでアルデバランが消えます
こう映像に残すのにひとまず成功すると欲が出てくるもので、今度は望遠鏡で、しかも三日月とかの時にバッチリ映像に納めてみたいもんだなぁとか思い始めてしまう私。で、次回の食を調べてみると、4月1日にあるではないか!しかも三日月で、東京の緯度だど月のど真ん中を横切るようなかたちで食が進むときた。時間は18時45分頃で仰角45度!三日月だし薄明かりの中だから、照度差も殆どないだろうし映像にしやすいんじゃないだろうか。アルデバランが明るく見られるかが未知数だけど、土曜日の夕方というのもあるし、時間がある人は双眼鏡片手に是非と思ってしまうほどの好条件の中、私は仕事をしているんだろうなぁ。。。がっくし。
今回の食は、潜入から始まるのでパッと消えるところを先に見られるので都合がいい。見たら寝られる訳だから。ひょっこりとアルデバランが顔を出すところも見たかったけれど、夜中の1時半頃になってしまっては翌日が、、、というのと映像を撮るときにどれくらいの時間から録画を開始すれば良いかが判らないので、今回は潜入だけを拝んでベッドに入った。赤道儀にカメラを乗せて追尾していれば長く録画は出来るけど、三脚固定では月が中央にいてくれる時間も少なく。。。まぁ兎に角、潜入が納められれば万々歳なので、その前に設定云々を含めて、試し撮りを行なった。
by Tashinchu
| 2017-01-10 00:00
| Astronomy