2017年 01月 01日
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今年は年明けから天文的なイベントが盛り沢山で、しかも望遠鏡や双眼鏡のある実家で過ごせるのが嬉しい。まずは初日の出。これもれっきとした天文イベントであり、日本人の多くがそれを観測(拝む)ために色んな場所へ出かけているように思う。自分は明らかにそれを見逃したのを自覚して布団から出たのだけれど。。。次は閏秒。これもすっかり忘れていて見逃した。ダイヤル117で時報を何というのか気になるところではあったのだけど残念無念。グリニッジが基本なので、日本は朝9時だったのがいけないことにしよう。
双眼鏡にiPhoneを据えて、地球照の月も撮影。地球から一番近いところにある衛星の月と最遠の惑星海王星を、そこに海王星がいることを判りつつ同時に見られる機会はなかなかないのではないだろうか。次の目標は、水星と海王星を同時に観望ということにしよう。
夕方からは、月と金星と火星と海王星の共演を西の空に楽しむ時間がスタート。これは日の出や閏秒のようにある一刻のことではないので見逃さずに済んだ。中央上の赤星が火星、宵の明星金星、月が綺麗にほぼ一直線上に並んでいるのが判る。海王星はというと、5等星以下だったか、等級が低くかなり暗かったので肉眼では見つけられず、双眼鏡の力を借りることになった。
通常の場合、海王星や天王星を導入機器を使わずに探すのは至難を極めるけれど、この日は火星の直ぐ横に輝いているので見つけやすいとあって、双眼鏡で火星を注視していたら驚くほど真横に輝いている海王星を見つけることが出来た。北斗七星のミザールとアルコル(北斗の拳の死兆星として有名)の離角よりも狭いところに海王星が位置しているとの情報だったけれど、まさしくそんな感じで、青い小さな星が赤い火星の横に伴星のように薄っすら輝いていたのには感動した。
2017年の初めの日に、目標というか夢としていた「太陽系全惑星の肉眼による観望」が叶ったのは本当に嬉しい。天王星と海王星は双・望遠鏡を使ってということになるけど、自分の目でレンズを通してみる最遠の惑星は、アンドロメダ銀河を見たときよりも感動の熱量が大きかった。ほぼ自力での導入は諦めていたけれど、今回ここまで近くに来てくれた火星に感謝感謝である。
by Tashinchu
| 2017-01-01 17:30
| Astronomy