2016年 08月 15日
15082016 |
去年のお盆休みに叔父や従兄弟らと魚釣りに行った、まぁ子供のころから知り遊びに行っている川で、そこに滝があることも当然知ってたんだけど、大人になって再訪し「これは写真に撮っておかなくちゃ」との思いが沸々としてから早1年。そのときは、滝へ向かう道は数年前の台風か集中豪雨で崩落してしまい崩面補強の工事中で、金属で出来た迂回路(車は通れない)が川を渡り渡り返すように設けられていたけれど、今年は工事は完了していて奥まで車で進むことが出来た。
車がすれ違えないほど幅の狭い曲がりくねった道を進み、ところどころ登場するすれ違い用スペースに車を停めて十数m下の川面へ下る。スコールのような雨が降った後だったので、蛭とかが心配だったけれど喰われずに済んだ。そのスコールの影響で5mほどにしかならない川幅の全体には幻想的な霧がたちこめていて、思わずカメラを引っ張り出して意図せず撮影が滝前からスタートする。
霧を写すのは苦手というか下手…
ずんずん上流へ進んで滝までやってきた。滝つぼにも薄っすらと霧が発生しているけれど、やはり写しこめずに試行錯誤が続く。去年は陸になっていたところが、水没しているのは雨のせいだろう。で、鉄砲水とか来るんじゃないか?、もし来たら逃げ場ないしと心配になったけれど、水は減ってはいないし濁りもなければ急な水位の上下も今のところはないので撮影を続けることにした。両サイドが脆い斜面のGrotto Creekみたいな感じだろうか、川の流れは谷の底にあるので神経を使う。
25年前は岩肌には苔は生えておらず、子どもも沢山遊んでいたからなんだろうけど、人が入らなくなると自然は一気に元に戻る力を発揮する。左岸側の斜面は砂防・崩面工事の影響でコンクリの壁になっていて、その壁も一面苔に覆われてしまうありさまで、これはこれで不気味な壁に見下ろされている気分になる。その壁の段々になっているところへ登り、滝の直ぐ横へ行って撮ったのが上の写真。三脚を立てるスペースは無いので、渾身のHuman手ブレ耐震+カメラ内手ブレ補正で何とかこんな感じに仕上がってくれた。とは言え、1/8秒なんだけど。。。
水面に降りて、落とさないように細心の注意を払いながらレンズを交換する。と、入れてきたはずの中望遠レンズがどこにも見当たらない!車内に置き忘れてきた様子…。仕方がないのでさっき来た道(というよりは川の中を)引き返してレンズを回収してくるという失態。時間はどんどん進んで夕刻になっていた。同報スピーカーが「良い子の皆さん、○○時になりました、、、」なんて、遠くの方で鳴っているのが聞こえてくる。でも、広角では撮れないと判っているし、自分が前に出ると滝つぼに腰以上まで浸からないとならない訳で、急いで滝まで引き返してきた。
谷の底にいるので随分前から太陽は見えなくなっているけれど、いよいよ光が足りなくなって来る。膝下まで足を入れていると、川の流れを受けてなかなかブレが止まらないが、今回は1/4秒でも何とか絵にはなってくれた。WBもアンバーが入ってきて、なんだか逆に雰囲気が出てくれたようにも思える。レンズを忘れてきたのが嬉しい誤算になってくれたようだった。他にも数カット撮影を続けて足元が暗く消えてなくならない内に帰宅した。次回は三脚とNDを持ってトライしてみようと思う。
by Tashinchu
| 2016-08-15 17:30
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