2014年 12月 03日
03122014 |
小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦
今回打ち上げられたH-2A(本来、2はローマ数字表記)ロケットには、はやぶさ2の他に3台の実験機(小型ペイロード)も登場していたことをこの本から知った。日本の工学系の大学を中心にそれぞれのミッションや実験を重ねていくらしく、今回の打ち上げ成功はその大学関係者たちもホッとさせてくれたのではないだろうか。多摩美術大学の実験機は芸術性も兼ね備えていて、ソフトクリームのアイス部分のようなオブジェクトが付いていた。それが何に使われるのか気になるところである。このように、はやぶさ2以外のことについても色々と知ることが出来る本書。もちろん、はやぶさ初号機と2の構造・技術的違いやミッション内容、開発秘話なども含まれていて面白い。
10年ほど前にH-2ロケットが2回連続で失敗し、その後の計画と開発も打ち切られた過去を考えると、今回の打ち上げや本書を通してみて国産ロケットも進んできたなと思わずにはいられない。しかも前号の気象衛星ひまわりと今回のはやぶさ2の打ち上げは、僅か2ヶ月の間に行なわれているし、2014年は合計4台の同ロケットが宇宙へ飛び立っている。打ち上げ成功率は96%以上になっているのではないだろうか、本書にもその辺の記事が書かれていたことを思い出す(H-2は成功率70%台)。同時期に4台ものロケットを製造できるのは驚くべきことで、三菱重工は更に大型の開発実験施設を建設する予定があるそうだ。もし見学会とかを企画してくれるのであれば是非とも行ってみたいものである。
はやぶさ2の帰還は予定通り行けば2020年、東京オリンピックの年である。自分的には商業主義に呑まれてしまった感のある五輪よりも、こちらの方が関心事だったりするのである。
10年ほど前にH-2ロケットが2回連続で失敗し、その後の計画と開発も打ち切られた過去を考えると、今回の打ち上げや本書を通してみて国産ロケットも進んできたなと思わずにはいられない。しかも前号の気象衛星ひまわりと今回のはやぶさ2の打ち上げは、僅か2ヶ月の間に行なわれているし、2014年は合計4台の同ロケットが宇宙へ飛び立っている。打ち上げ成功率は96%以上になっているのではないだろうか、本書にもその辺の記事が書かれていたことを思い出す(H-2は成功率70%台)。同時期に4台ものロケットを製造できるのは驚くべきことで、三菱重工は更に大型の開発実験施設を建設する予定があるそうだ。もし見学会とかを企画してくれるのであれば是非とも行ってみたいものである。
はやぶさ2の帰還は予定通り行けば2020年、東京オリンピックの年である。自分的には商業主義に呑まれてしまった感のある五輪よりも、こちらの方が関心事だったりするのである。
by Tashinchu
| 2014-12-03 13:22
| Books