音・岩・光

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31012015

サントリーホールで行なわれたシンフォニエッタ静岡の結成10周年記念コンサート。何がし交響楽団とは違い、シンフォニエッタは小交響曲という意味になるので、この楽団が有名作曲家のシンフォニーなどを大所帯に拡大して演奏することはないだろう。歴史はまだまだ浅いとはいえ結構面白いことをやっているなと思う。日本初演の作品であったりとニッチな攻め方をしていて、今回もフロラン・シュミットの無言劇付随音楽「サメロの悲劇」をオリジナル版で日本初演とプログラムにはあった。それが目当てかというと全くそうではなく(フロラン・シュミットなんて初めて聞くくらいなので)、ソロ・コンサートマスターで出演する長尾春花ちゃんのヴァイオリンを聞きに行こうと思ったからである。あとあと知ったところでは、この土日の公演を最後にソロ・コンサートマスターを辞められたようで、運よくギリギリで最後の公演を見られたということになる。


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00分に見られる仕掛け時計と共に開場


今では日本各地で演奏をしている春花ちゃん。彼女が幼少のころを知っているので陰ながらずっと応援していて、音コンで2位無しの1位を獲ったときには、遂に時代が来たか!と思ったものだ。最後に聞いたのは2007年の浜松だったか、ピアノ伴奏でチャイコンをサラリと弾いていたのを覚えている。あれから音楽家としてどれくらい成長しているのか、7年半ぶりの生演奏を聞けるのは本当に嬉しく楽しみである。

プログラム2曲目、ヴァイルのヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲のソリストで登場。1900年代前半の作曲家なので、現代音楽前夜っぽい感じの楽曲だろうことは予想できたけれど、まさかストリングス隊にヴァイオリンがいないとは想像だにせず、パッと見でいうとヴァイオリンと"吹奏楽"のための協奏曲のような構成で演奏された。しかしこれがまた耳に新鮮で、しかもこの曲を聞けるのは最初で最後になるかも知れない演奏となると余計と音に集中できた。レコードやCDがない頃、つまり1800年代前半までは、音楽を聴くということはある種記憶との戦いだったように思う訳で、家に帰って録音をもう一度聞いたり他の演奏家のレコードを聞き返すなんてことは到底不可能であり、コンサートを聴きに行くのは今と比べて相当なエネルギーを要したのでは無いかと私は思っている。第九なんて一生で一度聴くか聴かないかという人がほとんどだったのではないだろうか。そんな感じで、今回の演目は録音されていないものが多く(まぁ現代音楽はそういうのが多いけれど)CDなどで聞き返すチャンスがほぼ無い作品ばかりだったこともあって、CDをリリースしていないローカルのインディーズバンド(しかもYouTubeにもあがっていない)を聴くときみたいな感覚だろうか、久々に音に燃えた時間だった。

演奏後は本人とも話が出来たし、何より覚えていてくれたことに感動した。しかし僕が海外に行ってたことを何処から仕入れたのだろうか。FBでは友達だったけど更新を見てくれているとは思えないし、とか考えたけれど、また今後も音楽方面で会う機会がありそうなので、引き続き陰ながら応援していきたい。ユカリちゃんも頑張っているとのことだったし、自分も努力していかなくちゃと身の引き締まるコンサートとなった。いつか掛川ジュニア時代の面々と集まってみたいものである。


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来場者へのプレゼントとしてお茶や限定版るるぶ静岡などが配られた



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by Tashinchu | 2015-01-31 14:30 | Live/Concert | Comments(0)

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by Tashinchu | 2015-01-30 15:30 | Events | Comments(0)

24012015

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日に日に陽が長くなっていくのを感じる今日この頃。とは言っても、まだまだ夜は寒い。冬の大三角が身頃である。驚いたのはD-Summiluxに72mm径のソフトンフィルターが上手いこと納まってくれたことだった。レンズフードの内径が74mmくらいなのだろう、嬉しい誤算である。


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by Tashinchu | 2015-01-24 23:30 | Astronomy | Comments(0)

20012015

隔月で刊行する富士ゼロックスの広報誌Graphicationが届く。巻頭エッセイ「お化けが出た!」が毎回面白い。今回はちょっと難解だったけれど、他にもいつも読み応えのある内容と特集で、活字の良さを再認識させてくれる。しかも今巻は小瀧達郎氏のグラビアが収録されているという嬉しいサプライズ。今月18日まで開催していた、同氏の個展に行くことが出来なかったのが非常に悔やまれるのだが、Blogでも使われている、いつものレンズ(だと思う)で撮られたのだろう写真を見ながら、いつかこんな風になれるものなのだろうかと思ったりした。


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by Tashinchu | 2015-01-20 10:00 | Books | Comments(0)

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本日の水星金星

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by Tashinchu | 2015-01-17 18:00 | Astronomy | Comments(0)

12012015

外岩でもジムでも、一番回数と時間を共にしたのはKaoruさんだろう。当時、Bow Valleyの辺境にあるKananaskisで引きこもっていた、自分がThe Vsionへ通いだすきっかけとなったのもKaoruさんをはじめTadashiさんやChikaDungコンビにHugoらの存在が大きい。もちろん他にも沢山のクライマーと外岩やジムへ行ったけれど、自分のホームグラウンドは明らかにCanmoreだったことを思い出す。


Kaoruさんが一時帰国しているので、Bow Valley連中でBase Campへ集まってセッションをしようということになり、所沢で待ち合わせる。日本で会うとやはり違和感があるけれど、元気そうで何よりだ。ジムへと向かいながら近況報告をして到着すると、タイミングよくMihokoちゃんが受付をちょうど済ませたところだったようで、僕らが受付をしているとAyakoちゃんが登場。Ko-sukeくんは午後からの参戦なので、Misaoもあわせて5人でジム内へ。

最終日とはいえ3連休の1日なので激混みとはいかないまでも混み合うだろうと予想していたら、午後の始めまでは閑散としていてプライベートジムのような雰囲気の中で登ることが出来た。風は非常に強かったけれど、天気も良く気温も上がったので外へと出掛けていた人も多かったのだろう。リードをやるのは1年半以上ぶりだろうか、最後のスポーツルートはプロジェクトに燃えていたLake Louise以来なので、クリッピングから緊張していたが、案の定、左手外側のクリッッピング精度が甘かった。まぁ仕方がないのだけれども。




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ご覧の通り、誰も居ないので撮影も楽ちん。





10台を2本、11台を2本で既にお腹がいっぱいの私を尻目に、KaoruさんやMihokoちゃんはガンガン登っていた。ボルトが抜けたばかりとは思えないMihokoちゃんの登りをみていると、リードが大層好きなんだろうことが判る。自分はボルダーがいいなと思いつつも、明らかにボルダリングとは違う腕の張りに、懐かしさと湿っていたリードクライミングの導火線が乾いていくような感覚をおぼえた。あとは火が付けさえすれば二子山なんかにも行ってしまうのだろうが、道具一式を実家に取りに行くのは面倒だし、あれもこれも手をつけることになるよりはボルダーと刃物の腕を上げるのが先決だろう。3者を両立する器用さは自分にはない。



昼ご飯を済ませたくらいにKo-suke君が登場。昼前に残したリードの宿題を済ませてボルダーエリアへ入り、垂壁のボテボテした面白そうな課題(多分コンペで使われたものが残っているのだろうけれど)を皆で取り組む。その壁には初段と1級が1本づつ、2級以下が2本づつあり、他のお客さん達と一緒にグレードを上げていくが、1級あたりから進み方が鈍くなる。Bow Valley集団も2級まではなんとか皆んな登ってきたけれど、その1級はMihokoちゃんのみ完登(流石はコンペのファイナリスト)で、自分はゴール取りで敗退という結果に終わった。何度も来れる場所ではないので最後の1本をかなり集中してみたけれど、一難さってまた一難とはこのことを言うのだと思う。初段は初日で核心を越えられそうな気がしないというパターン。どうも自分の限界グレードを登りきって終わることが出来ない悔しさは残るものの、ボルダーのセッションはMoveを色々試しつつ、皆んなであーでもないこーでもない言いながら楽しめるのがいい。Kaoruさんとボルダーセッションは何年ぶりだろう。Vsionの夜を思い出した。また次回は外岩でセッションしたいものである。


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左奥の黄色ボテ2級が非常に面白かった




こちらは1級課題


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昼食でのひととき











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by Tashinchu | 2015-01-12 14:00 | Climbing/Hiking | Comments(2)

11012015

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1が三つ並ぶこの日、内惑星の金星と水星がきれいに並んで地平線へと沈んでいった。水星は光量もあるので、場所を知ってさえいれば見つけるのは簡単だが、なかなかそこまでチェックしている人は少ないだろう。今の時期なら、日没手前の薄暮の空に宵の明星として輝いている金星の直ぐ脇で、仲良くこれまた明るく光っている水星を見つけることが出来るだろう。ビルの稜線は四方八方に延びているが、高い山がないので地平線の直ぐ上、仰角20-30度くらいで西南の空を眺めることが出来れば、既に沈んだ太陽とそれらの惑星の距離を想像する楽しみを味わえるだろう。







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by Tashinchu | 2015-01-11 17:30 | Astronomy | Comments(0)

09012015

年末に引き続いての国立天文台三鷹キャンパス。新年最初の観望先は、冬の星座の代名詞とも言えるオリオン座にあるM42、通称オリオン大星雲である。鳥が翼を広げたように見えるこの天体は、オリオン座の中心部にある三ツ星の更に下に位置していて、小三ツ星とも呼ばれる縦方向に並んだ小さな3つの星の真ん中で輝いている。


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オリオン座の下部に縦に並んだ小三ツ星の中央が今回の観望ポイント





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写真でも判る通り、恒星ではなくぼわっとした星雲状なので、都会でも月の影響がない夜であれば肉眼でも点ではなく滲んだように見えるはずだ。実際はこのオリオン大星雲にも恒星部分があり、それが周りのガスを照らして(厳密に言うと違うのだが)雲のような見え方を作っている。では望遠鏡でも赤く燃えるような大星雲が見えるかというと残念ながらそうは見えず、先に書いた恒星部分「トラペジウム」しか見えないといっても良い。大きく集光率のある望遠鏡であれば、ぼんやりとしたガス部分も見えてくるのだが、鳥のようなオリオン大星雲を期待して望遠鏡を覗き込むと残念な結果になってしまうだろう。これは写真と肉眼の見え方が違う1つの例で、ユーコン準州で眺めたオーロラの見え方にも同じような感覚を覚えたものである。という訳で、天文台スタッフもその点を注意深く説明をしていた。観望会で大星雲を期待してきた人に「実際は見えないですから」というのは簡単ではあるが、そこで観衆をガッカリさせないレクチャープログラムを組んでいたところに、彼らの観望会構成力を見た気がする。


ひとつ目はオリオン座の個々の星の名前クイズだろう。オリオン星の向かって左上(右肩部)のベテルギウスと右下(曲げられた左足先端)リゲルの両1等星は有名だが、他にも一度聞いたら忘れられないほどインパクトのある名前が、左下(右膝部分)の星についていることを今回初めて知った。ベテルギウスとリゲルは、全天で21ある1等星(明るい星)の内の2つであり、1つの星座で複数の1等星を持つのはオリオン座だけで、その点などがオリオン座の認知度を高めている要因であることは間違いないだろうが、この2つの1等星の名前を覚えるのには難儀する。しかし今回教えてもらった名前は日本人であれば直ぐに、そして確実に覚えられること間違いなしといっていいほど親しみやすいものだった。その左下の星の名前は「財布」である。発音は「サイフ」で「Saiph」と書く、オリオン座の2等星。観望の前に建物内で行なわれる講義中に行なわれた、3択クイズの正解発表の際には会場からどよめきと笑いが生まれ、私も含め一気にその2等星の知名度が上がった瞬間を見ることが出来た。

そして2つ目は、オリオン大星雲内のトラペジウムについて。翼のカタチをしたガスが見えないのなら、その中心の位置してガスを照らしているトラペジウム(比較的若い星の集団)に焦点を当ててしまうという逆転の発想である。そこには主要な4つの恒星があり、そのどの星が実際にガスを暖め発光させているのかが示され、そしてガスの見え方にも種類がいくつかあり、オリオン大星雲はどのタイプになるのか、またオリオン座内にある他の星雲では、違うタイプのガスの見え方をするものがあることを教えてくれたのも良かった。少し天体に興味がある人なら知っているであろう馬頭星雲がそれで、違うタイプの星雲をも1つの星座内に抱えているオリオン座は、結構な役者だなと再確認した。子どもや初心者には1つ目の、天体ファンには2つ目の説明が見事に噛み合った、良く練られた内容で(僕がそう思っているだけかもしれないが)肉眼で見るオリオン大星雲の迫力のなさを補って余りあるようなものだったと思う。


実際の観望は条件も良くトラペジウムがはっきりと見えるほどで、更に嬉しいことにサブ観望では小型望遠鏡がLovejoy彗星へと向けられており、肉眼で見るオリオン大星雲のようなボンヤリとした緑色の点を確認できた。しかも双眼鏡でも確認できるほどに増光しており、スタッフから借りた双眼鏡で夜空の中に飛んでいる彗星を見つけ出す楽しみも味わうことが出来た。こうなってくると簡易赤道儀ではなく赤道儀で写真を撮ってみたいと思ってしまうのだが、都内の明るいところに住んでいるのでそれは難しいだろうと感じるのである。今の時期は月の影響も少なく双眼鏡で確認が出来るほどなので、防寒対策はしっかりして、少しばかり冬の夜空にも目を向けてみるのも面白いかも知れない。カメラの暗いファインダーでも確認できるほどになってくれると、外へ出る回数も増えていくことになると思うのだが、どうだろう。

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by Tashinchu | 2015-01-09 19:30 | Astronomy | Comments(0)