音・岩・光

<   2014年 07月 ( 9 )   > この月の画像一覧

29072014

OM-21が戻ってきて1ヶ月、弾くのが楽しくてたまらない。夏も本番となってきているので弦錆びの進行が著しいが、死んだ弦でもこれくらい鳴ってくれると(言うほどでもないが)ありがたいものである。










ペグをオープンバックに交換しようかと考えているが、音の変化がどうなるのかが未知数なのでまだまだ決めかねている。ヘッドが軽くなるので煌びやかになりそうなことは想像できるが、低音の鳴りやサスティン減などの影響も理論上は考えられる訳で、実際に行なってみないとハッキリした結果を得ることは出来ないだろう。オープンに交換したマーシーさんのOOO-28は、明らかな音の変化があったようだ。ボディサイズはほぼ同じなのでボディ周辺の鳴りというか感覚は、似たようなものがありそうである。問題はネックの長さで、その突端のパーツが変ってくるのだから何とも想像しにくい。交換前の楽器を弾いていないけれど、まずはマーシーさんのギターを弾かせてもらって、 印象をつかんでから結論を出してみたいところである。同じOM-21でオープンバックに交換された個体があったらBestなのだが、まず無いだろうな。

機会があって、68年製のOO-18を弾いた。マホガニー独特の優しい音に、パリッと乾いたアタック直後の音が素晴らしい。このころの楽器は音量も申し分ないほど出る。どうも自分はローズウッドの方が性に合うので、マホボディを是が非でも1台持ちたいという気にはならないのだが、年をとってブルースの奥地へ行くことになったりしたら買っときゃ良かったとなりそうでもある。となれば、やはりGibsonのL系に行っておきたい感じだろうか。ヒトの物欲限りなし。


[PR]
by Tashinchu | 2014-07-29 11:30 | Music | Comments(0)

26072014

久々の日本の花火大会へ。

c0238497_17473016.jpg

[PR]
by Tashinchu | 2014-07-26 19:45 | Events | Comments(0)

23072014

弓の毛替えの合間にタイミング良く、ヴァイオリン表板の修理をやらせてもらう機会を得た。ヴァイオリン各部の接着には膠(にかわ)が使われているので、取りまわしの容易さから大きなリペアになると表板が外されることが多い。しかし何度も接着と分解を繰り返すと、表板とネックのジョイント部分に隙間が生まれてしまう(下写真)。これは仕方のないことで、実は厳密には極少の隙間があるほうが、割れを防ぐのには良いのだそうだ。また、一度開けたら隅々まで修理して早々に閉じないと、楽器の洋ナシ型が微妙に変形してしまうので素早く行なう必要もあるらしい。修理をしていると、色々と新しい発見や事実が飛び込んでくるので新鮮である。今回はその隙間にパッチを取り付ける修理をさせてもらうことになった。

c0238497_20521795.jpg
ネックの左側に2mm(年輪で1年分)ほどの隙間が出来ている


アコースティックギターの場合、表板の中央部にはサウンドホールが開いているので裏板の修理は容易にでき、表板裏面に施す作業も比較的アクセシブルな印象を受ける。ギターで表板を外すというのは、かなりの重症の場合だけで、その工程もかなり面倒くさそうな感じがしている。それは指板が表板と接着しているためだろう。ヴァイオリンの場合は、ギターと比較すると表板の剥離はそこまで大変なものではないのかも知れないが、出来れば遠慮したいものである。同じ弦楽器でも色々と違うもんだと感じた。



なるべくであれば、パッチは楽器と同じ年代のものを使うことが望ましい。新しく乾燥しきっていない木は、水分を少なからず含んでいる為、経年で歪んだり反ったりしてしまうためだ。中には年代はもちろんだが、同じ場所で伐られた木材を使うこともあるらしく、極々稀なのだそうだが、それには恐れ入ってしまった。凄い世界である。確かに何百年も実用期間のある楽器なのだから、何人もの弾き手を渡るのに加えて、何人ものリペアマンにも過去の修理を見られてしまう訳だから気は抜けない。後世のリペアマンに笑われないような仕事をしていきたいものである。さて、今回自分の扱う楽器はそこまではせず、乾燥期間の終わった材を年輪の間隔や繊維の向きなどを合わせながら作っていくこととした。


c0238497_20522380.jpg
間隔の同じ部分を見つけて少し大きめにパッチを切り出し接着する



結局のところ、パッチの大部分が削られてしまう訳だが、こういう地味なところにも気を抜かずにやるのが宜しいのだ。神は細部に宿るとは言ったもので、こういう部分にもこだわって行きたいものである。裏側の木目もバッチリ合うようにパッチを切り出していくのが大変だが楽しい作業でもある。パフリング(バインディング)は強度の観点から今回はスルーとした。



c0238497_20522909.jpg
ノミを使って曲面やラインを整える


最終的にサンドペーパーを掛けるが、曲面・ライン出しはノミやナイフで行うのが定石で、ペーパーでラインをスムーズにするのは腕の無い証拠なのだそう。苦心の末、曲面出しが終了した。同じ工程を反対側の凹型の内角にも施し、いよいよネックとのジョイント工程が始まる。ネックの形状とピタリと合うように、年輪3年分の厚みを1年分(か、それ以下)に削り出していく。その後、接着とニス塗りが待っている。今回はパッチ作製までだが、今後の工程がまだまだ楽しみである。




[PR]
by Tashinchu | 2014-07-23 18:30 | Instruments | Comments(0)

22072014

上海の肉加工工場で、消費期限切れの肉を加工し出荷していたニュースを今朝目にした。Mのマークでお馴染みのファストフード店やアナタとコンビにFMのメニュの一部に影響が出ているようだが、結局のところは防ぎようの無いので、そういうところでは食べないようにするしかないのだろう。はっきり言って百貨店でもスーパーでも表示偽装はあった訳で、局所的ではあるものの、これはもう人々のモラルを信じれば安全な消費活動が出来るシステムには、既に歪が出ているとしかいいようがないと、僕の目には映った。その内、コンピュータがモラル原器的なものになる時代がやってきても可笑しくはないが、笑えない。


そんな中、実家の畑で採れた野菜がちょくちょくと定期便にように届く。これは嬉しい。安心できるし、明らかにスーパーの野菜よりも美味しいのだ。スーパーの商品が美味しくない訳では決して無いが、玉ねぎ、茄子、きゅうり、じゃがいも、とうもろこしにトマトなどなど、鮮度がいいのか土がいいのか兎に角味の違いに毎回驚いてしまう。玉ねぎは甘く、サラダに生で入れても辛くなければ口の中にニオイも残らない。トマトもプチトマトよりも甘く、土のニオイさえ感じられる。とうもろこしは粒立ちがしっかりしていて、噛んだ瞬間に中の果汁(?)が弾け飛んだほどである。茄子とじゃがいもはカレーやシチューに、きゅうりはもろきゅうや浅漬けにしていただいている。


日本の夏の太陽は強烈だが、それを浴びて育った野菜は凄いパワーを持っていると感じるのである。

c0238497_09034140.jpg
c0238497_09034679.jpg
c0238497_20291133.jpg
c0238497_19475565.jpg

[PR]
by Tashinchu | 2014-07-22 18:30 | Foods | Comments(0)

21072014

週末、しかも3連休の中日の都心は物凄く混んでいる。明日館別館のときから数えて2回目の池袋散策で気付いたのは、池袋と新宿・渋谷に居る東京人の顔がそれぞれに違っていることだった。池袋を歩く人々の顔はこんな感じとイメイジが固まった訳ではないが、新宿や渋谷とは明らかに違うのが面白い。距離にして約10kmも離れていないのに、差というか特徴が生まれるのは人口の多さがそうさせているのだろう。主要ターミナル駅の至るところに宝くじ屋があるところは変わらないようだが。


僕の友人で2013年に結婚したカップルは最低でも4組いて、2組づつ日本とカナダで新生活を送っている。年代も同じなのでアニメや漫画の話が合うのは当たり前で、やはり一番はOutdoor(クライミング・ハイキング)という共通項でつながっていることだろう。北米で登っていた山やルートの話でいつも盛り上がる感じである。最近、何かと会う機会の多いNakazato夫婦と、Team新婚と名づけられた共通項夫婦の日本2組の会合をスタートさせた。


もちろん最初はアウトドア用品店からスタート。一昔前は、原色はあったにせよ、落ち着いた色の服が大半だった気がするが、最近の日本の登山アパレルはカラフルで柄も恐ろしくアパレルアパレルしているのに驚いた。ロッキーを訪れる観光ハイカー客の装備がファッション然していたことを思い出す。機能とデザインの両方とも良くなっていくのは嬉しいし、日本発のギアブランドが育っていくと更に嬉しい(が、それは難しいだろう)と、店内を周りながら感じた。装備は何年も使い込んでいくものだと自分は思っているが、ここにも大量消費経済が入り込んでくるのは、自然を相手にした活動という点からすると、ちょっと違うような気がしないでもない。


その後、雷をお供にやってきた夕立をBOOKOFFへ入店し、寸前のところで交わして雨宿りながら古書を物色。狙っていた獲物は見つからなかったが、いいアイディアが浮かんできたりもした。店内に居ても雨脚が強くなっているのが判るが、予約の時間もあるので雨のようすを見極めつつBOを後にし、この日は海の幸を楽しんだ。話に盛り上がりすぎて、料理の写真はほぼ無い。締めのスイーツで2軒目に繰り出しながら、最後には手作りクッキーと花まで頂いてしまった。僕らは何も用意していなかったので、次回は何か下げていこうと思うのである。いつの日か、4組全てが集うTeam新婚(その頃には新婚ではないだろうが)の会を開いてみたいものだ。


c0238497_10331308.jpg
c0238497_10331777.jpg
c0238497_10332541.jpg
c0238497_10332213.jpg

[PR]
by Tashinchu | 2014-07-20 16:00 | Events | Comments(0)

15072014

c0238497_12022375.jpg
c0238497_10291027.jpg
c0238497_12023328.jpg

高山植物を見にいきたくなる今日この頃。




[PR]
by Tashinchu | 2014-07-15 13:00 | Photograph | Comments(0)

09072014

ヴァイオリン弓の内部を見たことがある人は少ないだろう。自分もそうだった。

現在、弓の毛替えを特訓中。ほぼマニュアル化された作業工程だが、これを最初に考え具現化した職人は、相当のアイディアマンとでもいうか行動力と実現力がある人物で、挫折や失敗をマイナスに感じない人間力を持ったはずである。何か問題があったときの対応力や、違う分野からの応用など、現在でも必須な能力を当時から如何なく発揮していたのではないだろうか。そうでもしなければ、弓の構造と演奏対応力をバランスよく実現させることは不可能ではなかったかと思うからである。シンプルで、かつ美しい容姿と演奏能力を持った弓が出来るまでの歴史を、ミラン氏の講演で聞いたばかりなので、弓をバラしながらその職人たちの引き出しの多さに驚きと溜め息の連続だった。ミラン氏が「情熱は力なり」というような言葉を話していたが、弓の内部を見るとまさにそれが文字通り詰まっていることに嬉しくなる。



c0238497_10281730.jpg
フロッグ(黒檀で出来た木箱の部分)の中には、毛と箱の内径にピッタリ合った楔(詰め木)が埋められている。固定に接着剤は使わず、毛は(ある種、テコの原理と)摩擦のみで見事に納まっていて、思い切り引っ張っても抜けないが、毛替えの際に再度取り出すときには比較的抜けやすいようになっている。弓職人の仕事は、機能性はもちろん、見えない部分にも相当のこだわりを見せているはずである(写真は大衆弓)。



c0238497_10282760.jpg
c0238497_10283500.jpg
フェルール(半月状の金具)にも楔を入れて毛を固定していく。毛がバランス良くほぼ均一になるようセットする。この楔は唯一、毛替え後にも見える部位なので、楔の形や切断面に注意しつつそれ本体の厚さと圧も両立させる必要がある。もちろん、圧が強すぎると黒檀を傷める原因になるし、金のフェルールの場合は軟らかいので、変形の原因になるなど気が抜けない。




c0238497_10284233.jpg
弓先のモーティス(ホゾ穴)にも詰め木を入れる。小指の爪より小さい台形穴に、ピッタリ合うよう木を加工していく。緩いと抜けやすく、強過ぎると逆に弓を傷め、最悪の場合は弓本体にヒビや割れを起こしてしまうので、細心の注意を払う必要がある。驚くべきは、これらの工程(他にもあるが)全てで、接着剤やプラスティックなどの現代的な材料が使われていないことだろう。毛替えに必要な治具も、木や革などでコツコツ完成させてきた。木と馬の毛と松ヤニと工具・治具のみで仕上げられていく弓の毛替え作業。作業というにはあまりにも工程があり過ぎる。先はまだまだ長そうだ。





※生半可な知識で行なうと痛い目に遭うので、弓の毛替えは専門の職人にお願いしてください。


[PR]
by Tashinchu | 2014-07-09 18:30 | Instruments | Comments(0)

08072014

島国根性という言葉は、どこから来ているのか。周りを海に囲まれたかつての日本人は、その向こうには浄土なり産霊(むすひ)があると信じていた。大陸の文化・思想とはここが確実に違う。海水の落ちる滝がある最果ては世界が終わる場所であり、地平線のそのまた向こうには断崖が大地をえぐり、人の侵入を拒んでいる。この差が、何にでも寛容な日本人の宗教観を生んだのではないかと思うが、それとは正反対をいく言葉の出生は何処からきたのだろう。

c0238497_11231521.jpg
c0238497_11232479.jpg
c0238497_18175818.jpg


[PR]
by Tashinchu | 2014-07-08 16:00 | Photograph | Comments(0)

03072014

新しい出会いと美味しい料理は、いつものこと。ここへくると必ず新しい出会いがあるのは、治郎さんの人脈がなせるもので、懐の深さをいつも感じてしまう。近況報告と自己紹介が終わると直ぐに、山の話はヒマラヤやパタゴニアにフランスの岩場まで、世界中へと広がって行った。

ジャンボさんとチヒロちゃんに会うのは2年半ぶりか。すくすく育っている彼らの長男にも初めて会えたし、他3人の小さな未来のクライマー達が今後、どんな活躍をしていくのか楽しみに感じた午後だった。ジャンボさんは翌日からパキスタンに赴き、K7に新たなラインを引くのだそうだ。今度はどんな話を聞かせてくれるのだろう。岳人2014年7月号で語られたジャンボさんの記事の裏側、というか肉付けされた内容を、本人から直接聞けるこのひと時。それが如何に貴重な話なのか、こんな体験はなかなか無い訳で、自分が置かれた環境を感謝しつつ、そのままその波に乗らせていただいた。いつもは飲めないビールを美味しく感じたのは、そんなことも影響していたのではないだろうか。

翻訳家の堀内さんの話は、非常に面白く聞き手を惹き込んでいく。数多くの本を読んでいる人の話術は、時の流れを忘れさせる力を持っていて、同時に自分の語彙力の無さを悲しくも浮き上がらせた。堀内さんが訳した最新本は、やはり山のお話。実家で眠っていた図書券がようやく目覚めるときが来たようだ。そんな堀内さんと、同じく愛読家だった治郎さんとのアメリカでの逸話は、なるほどと思わせる上品な笑いを持っていたのが羨ましい。



c0238497_11064989.jpg


山ヤは山で繋がっている。この地球上には山か海しかないと言っても良く、少しばかり大地が平らな場所に住まわせてもらっているのが人間だろう。海や山が恋しくなるのは、都会では直線的なものしか見られないことと溢れすぎたモノへの反動なのだろうと、治郎さんが書いていたことを思い出す。僕ももっと多くの本を読むことにしよう。



c0238497_11311144.jpg
僕らは少し早めの誕生日を祝わせてもらうことにした。今日は何をしているのだろうか。




c0238497_11072854.jpg
帰り道の途中で立ち寄った公園。こんな近くにボルダーがあるなんて、羨ましすぎる。

[PR]
by Tashinchu | 2014-07-03 13:00 | Events | Comments(0)