2016年 06月 18日
18062016 |
山気づいていたのは僕だけではなかったようで、Misaoも山の本を読んでいた。返却まではまだ時間があるし、アルパインクライミング考を読み終えたところだったので拝借。
空前の山ブームなんだろうか。山に行くのは都市圏に住む一部の人々なのではないかとも思うのだけれどどうなんだろう。山に近いところに住んでいる人は、昔から山には登っていただろうし、こと東京という場所は流行を喰ってのみ生き延びられるような感覚がしているので、という思いに至ってしまう。これは本の感想ではなくて、天然記念物の岩にボルトが打たれる事件があったりなどなど、ブームになるとフォーカスは必然なので、いた仕方ないことではあるのだけれどなぁとか、色々思うところが出て来たのでとりあえず書いておこうと思いKeyを打っているのだけれど。
出来ればブームは去ってくれないほうが良い。でも、どんなブームでも始まりだけは人が沢山押し寄せて、その土地のエキスを吸うだけ吸って荒れて痩せてブームが終わるという構図は、イナゴの大発生を思わずにはいられない。晩秋の南アルプス最南部で感じた、トレイル(というか辺り)全体に枯れ葉が落ちていて、歩みを進めているときはずっと足元でカサカサ言ってるとか、そういう贅沢なトレイルって日本にあとどれくらい残っているんだろうかなどとしみじみ思うと、なんだかなぁと思ってしまうのも事実。
ブームって流行りに乗るってことで、贅沢さの感じ方はそれぞれなんだなとも考えていいのかな。別にブームに感化された全員がそのカサカサを欲している訳ではないんだろうし、濃淡は別として体験したことこそがその人たちには重要なんだろうなと思うに至った(ジャンボさんの本にもそんなことを言っているのではないだろうかという節を勝手に見出して喜んでいた自分がいます。)
ネタばれするけれど、最後の章でNZのトレイルのことがあって、昔とは変わってしまった、今では人数制限があるとかいう表現がでてくると「ねぇ、ホントどう上手いこと折り合いを見つけたら良いんだろう」と真剣に考えてしまう訳ですよ。いっそのこと携帯も繋がらない、不便さを売りにした山というニッチな市場開拓とかそういうのは出来ないものかなぁと思う自分がいるのでした。
構成や章と章の関わりなど、本は純粋に楽しめたし、山に行きたくなること請け合いなので、是非。利尻富士の章を読んでたら、本気でAir Asia航空券を眺めている自分がいたと書いておけば、面白さが伝わるのかなぁ。
出来ればブームは去ってくれないほうが良い。でも、どんなブームでも始まりだけは人が沢山押し寄せて、その土地のエキスを吸うだけ吸って荒れて痩せてブームが終わるという構図は、イナゴの大発生を思わずにはいられない。晩秋の南アルプス最南部で感じた、トレイル(というか辺り)全体に枯れ葉が落ちていて、歩みを進めているときはずっと足元でカサカサ言ってるとか、そういう贅沢なトレイルって日本にあとどれくらい残っているんだろうかなどとしみじみ思うと、なんだかなぁと思ってしまうのも事実。
ブームって流行りに乗るってことで、贅沢さの感じ方はそれぞれなんだなとも考えていいのかな。別にブームに感化された全員がそのカサカサを欲している訳ではないんだろうし、濃淡は別として体験したことこそがその人たちには重要なんだろうなと思うに至った(ジャンボさんの本にもそんなことを言っているのではないだろうかという節を勝手に見出して喜んでいた自分がいます。)
ネタばれするけれど、最後の章でNZのトレイルのことがあって、昔とは変わってしまった、今では人数制限があるとかいう表現がでてくると「ねぇ、ホントどう上手いこと折り合いを見つけたら良いんだろう」と真剣に考えてしまう訳ですよ。いっそのこと携帯も繋がらない、不便さを売りにした山というニッチな市場開拓とかそういうのは出来ないものかなぁと思う自分がいるのでした。
構成や章と章の関わりなど、本は純粋に楽しめたし、山に行きたくなること請け合いなので、是非。利尻富士の章を読んでたら、本気でAir Asia航空券を眺めている自分がいたと書いておけば、面白さが伝わるのかなぁ。
by Tashinchu
| 2016-06-18 11:00
| Books