音・岩・光

07092015

クラスは朝9時から19時前くらいまで続く。最初の数日は(いつからそうなってしまっていたのか、自分も驚いた)、9時定刻に教室へやってきていたが、それはいかにも日本人的感覚なのである。お昼はお腹が空いたらレストランへ出発という感じ。ここでも時間の枠と言うものがない。世界で有数の時計メーカを輩出している日本だが、150年前まではそんなにカチカチとしていなかったのだから時代とは進むものだ、うむうむと思ってしまう。

マエストロの奥さんとは2日目に会う。彼女も非常に面白い人で、知的好奇心が旺盛な言語教育の先生だった。甲斐甲斐しく僕にイタリア語を教えてくれて、ランチの席はずっと僕の横で面白いエピソードやイタリア語のフレーズなどを話してくれた。彼女のおかげでイタリア語が非常に身近に感じられるようになったし、簡単なフレーズを覚えることが出来たことを感謝したい。






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レストランへ向かう途中に見つけたHeart石
写真だと凹んで見えたり凸に見えたり面白い


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イタリア滞在中で一番美味しかった料理=このピッツァ
それまで首位を守っていたピッツァが4位まで陥落(2~3位なしである)



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近頃は日本でも見るようになってきた水
炭酸水(ソーダ)はFrizzanteという
これも奥さんのお陰で覚えたくらいだ



レストランへはクラスを受ける全員で向かう。マエストロの奥さんや受講者の旦那さんも一緒に食べたりで、こういう雰囲気はホント好きだ。カナダでもそうだったけれど、家族というものを本当に大切にしているのが素晴らしい。日本で僕が会社の食事にMisaoを呼んだらどんな風に思われるだろう。というか呼べない雰囲気も嫌だし、本人も行きたくないオーラを全面に出してくる気がする。そう考えると、日本はまだまだだと思うし、今後はどんどん変わって行って欲しいなと思う。こういう文化と言うか風潮はホント面倒くさい。


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地元で作られた赤ワイン
午後も授業だが関係ない
2種類あってこれじゃない方が好みだった



個人であれツアーであれ、旅行に行くと食事はかなり楽しみな時間となる。ハズレを引いたときのショックは大きいけれど、それは減点方式の旅をしているから詰まらないだけであって、加点・得点加算方式にした途端に、きっとビックリするくらい楽しいものになるはずだ。さて、探すのが面倒くさいとか店を絞りきれないことがたまにあった自分にとって、今回のシステム(といってもNegotiationだが)は目からウロコだった。

どういうものかというと、結構な数の場合は同じレストランと提携を結んでお安く食べられるようになる方式。今回は10人ほど居たので、レストラン側に「これから毎日、1週間来るから、その分の料理を€10で食べさせてくれ」と交渉をしたらしい。レストラン側の回答は「No problems」。確かに、毎日一定の売上げがあり、別メニュを10人それぞれに作ることをしなくていいのは、店側にとっても嬉しいことだろうと予想する。流行のウィンウィンってやつだろう。

食前ワインに始まり、サラダ、サブ・メイン(2つの中から選ぶが、量が多いので2種類とも食べられてしまうのだ!)にパンと食後のエスプレッソ(たまにデザート)もついて€10(1,350円)である。しかも本気で美味しいときた。こういうルールと言うかシステムは、ヨーロッパでは普通なんだろうか。もしそうなら今後利用しない手はないと思う。特にクライミングトリップに行ったときとかは(などと、ついついそっちへ関連付けてしまう)、節約もできるし、一番に待たなくて良いのが素晴らしい。

ここのシェフは本当に気さくで、お世辞抜きに料理の腕とレパートリーに秀でていたと思う。毎日食べ過ぎてお腹が破裂しそうになった。良いシェフだからこその、このシステムだろう。腕のないシェフの料理を1週間は勘弁願いたい。




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パンとスナックはお代わり自由


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盛り付ける前はこんな感じで、大皿に盛られてくる
この量でちゃんとアルデンテ、素晴らしい


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こんな感じで色々と好きに盛り付けていく


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レストラン裏庭に生えているぶどうもいただいた
鮮度抜群!



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最終日に出たプリン
アプリコットとコーンが入っている
物凄く濃厚で美味しかった



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仕上げのエスプレッソ


カプチーノを初日に頼んだら「Masa、それはないだろう」とマエストロ。ワインも飲めない口なので、初日は共に遠慮していたけれど、折角なのだから(午後の授業がどうなっても知らないよと伝え)ワインもエスプレッソも翌日から飲み始めた。意外と飲める自分に驚く。調子に乗って、リストレット(更に濃い)にも挑戦したが、これは少し効き目が出すぎたように思う。マエストロたちも「リストレットはやめたほうがいいんだよ」と口々に言っていた。

こんな感じで毎日楽しく、そして1時間以上もランチを食べて、午後の授業に戻るのであった。これくらいの陽気さと楽しみを持てる余裕を日本人みんなが持てたら、どんなに幸せで質の豊かな生活が送れるだろうと、食事ひとつとっても価値観というか文化の違いを肌で感じることが出来た。

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毎日、裏庭のテント内のこの場所で


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by Tashinchu | 2015-09-07 13:30 | Foods | Comments(0)